病気による脱毛症

小学生から思春期にかけて、家庭環境の問題や勉強でのストレスなどによって起こりやすいと言われています。中高年だけでなく、現在は20代から30代の若い世代をも悩ませているという脱毛症。軽症の場合は自然に治りますが、中程度や重症になると治療のため皮膚科を受診した方がよいでしょう。重症化して完全に脱毛してしまう前に、頭皮のかゆみ、赤みが続くようであれば、皮膚科を受診してください。

円形脱毛症はストレスによって起こるとよく言われていますが、まだその原因は解明されていません。また重症の場合は頭髪が全体的に脱毛し、まつ毛やまゆ毛まで抜け落ちることもあります。自己抜毛症(トリコチロマニア)は精神的なストレスを主な原因とし、自分で髪の毛やまゆ毛、まつ毛を抜いてしまいます。多くは薬の服用を中止することで、脱毛症状が止まります。

甲状腺機能低下症による脱毛症は甲状腺ホルモンが少なくなる病気にかかると、毛の成長期が短くなり脱毛が起こります。その多くは体質的な脱毛ですが、ここでは病気で起こる脱毛症についてお話します。適切な甲状腺ホルモン剤の投与によって対応します。感染症による脱毛症はヘルペスウィルス、真菌、ブドウ球菌などの感染により、頭部湿疹のような症状から脱毛が起こることがあります。

抜毛が繰り返されると、もう毛が生えてこなくなってしまう(瘢痕性脱毛)ので、頭髪の専門医だけでなく精神科医とも協力して治療を進めていかなくてはなりません。その他、抗がん剤によって起こる脱毛はよく知られています。円形脱毛症は軽症の場合はコイン1つ分くらいの脱毛が起こり、半年から1年くらいで自然に治りますが、症状が中程度になると脱毛部位が広がったり多発したりします。